ペーパードライバーになる十分な条件が都市部の道路には多いと思う件

 

所用があって埼玉に帰省することになりました。

私の親戚も、夫の親戚もほぼ東京、埼玉に集中していているのですが、夫の実家に帰る途中、祖母に長野土産をもって行こうとしたところ、

「こちら(祖母の住んでいる地域)でも、コロナが流行っているから、今回はなしにしたほうがいいと思う」という電話があり、立ち寄るのは断念。

祖母が住んでいる地域は、埼玉県でも最寄りの鉄道の駅まで出るのに車で30分近くかかり、電車がぜんぜん通っていない完全な車社会。

バスも1時間に1本とかそのレベル。

車に乗らなければ人に会えない場所といってもいいでしょう。

祖母の言う「こちらでも流行っている」というのは隣町の話らしいのですが、隣町も祖母の住んでいる場所と同レベルの車社会。しかも濃い人間関係で成り立っている田舎なのでコロナ患者が出たというのが噂されると村八分にされる可能性すらあります。

「次、祖母に会うのはいつかな」と思いつつも祖母の言うことはもっともです。

 

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埼玉県に住んでいる人ならわかるかもしれませんが、東京の北側に位置することもあり、埼玉県は割と電車での移動は便利なほう。

ただしそれは南北の移動が「便利」なのであり、東西の移動はあまり便利でないんですよね。

車で行けば2、30分で着くのに、電車で行くと1時間近くかかるというのもざらにあります。

なので、首都圏の一部である埼玉県ですが車は欲しいアイテムになります。

とはいえ。

車があっても快適に運転ができるかといえば別です。

長野にいると歩いている人なんて小中学生くらいの圧倒的な車社会。

歩いている人の方が珍しいし、歩いていると「なんで歩いているの?」という目で車に乗っている人から見られます。

それだけに車に合わせた道の整備がされていると思います。

道路は二車線が当たり前ですし、みんな車に乗ることが前提なのでスーパーの駐車場は広いです。

車に乗るのに苦手意識がある人は多分長野にもいると思いますが、車に乗らなければ生活できないレベルの車社会。

首都圏の都市部に住んでいる人が免許を持っているのにペーパードライバーになってしまうのは、都市部の道路設計がドライバーにあまり親切でないからだと思います。

都市部の駅前を運転していて思うのですが、車の影から人が出てくるのは当たり前ですし、信号待ちをしていると、人が車の前後を通り抜けるのも当たり前。

「そこに横断歩道があるんだから横断歩道を使ってくれよ〜!」と思ってもお構いなし。

自転車も当たり前のように逆走してきますし、歩道にいた自転車が車道に出てくるのも当たり前。

信号の付いていない横断歩道で人に道を譲ると、いつまでも人が渡り続けていて、ぜんぜん前に進めない。

信号が青になって進んだと思ったら、またすぐに停められる。

車社会ならたった3キロも10分あれば余裕なのに、ターミナル駅と呼ばれる駅周辺や沿線だと倍近くかかっている気がする。

これじゃあ、せっかくの燃費の良い車、せっかくのベンツやBMWが泣くぜ...(うちは外車じゃないですが)

 

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運転しているとイライラしてるドライバーもいますが、そりゃイライラしますし、教習所に何十万も払ったのにペーパードライバーになってしまうのも当然だと思います。

私も埼玉にいる時は夫が隣にいた状態じゃないと運転しませんでしたしね。

私は埼玉で免許を取りましたが、「こんなの地元の人じゃないと、わからん...」という道路の事情。

標識をよく見て理解しないと、赤信号だから止まると、隣に座っている教官に「そこは進むんだよ」と言われる交差点。信号機が別の場所にある上に、そこが教習所の卒検だったりもする。

面倒くさいので退所後はそのあたりには近寄ってないですね。

 

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そんなこんなで長野から埼玉まで帰省したのですが車社会に適応できてハンドルを握るのが日常になっても、都市部の運転は慣れそうにないなと思いました。